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日常と萌えの呟き場。
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都築さんの企画文をアップしました。私今まで今回のが一番好きかもしれない!!いつもいつもときめきをありがとう。バトンもありがとう!は今度答えさせてもらいますが、都築さんの小説にきゅんきゅんしてるときの私はかなり乙女だと思う。

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自宅のパソコンからこんにちは。家のパソコンは高校生のときに触っていた以来4年ぶりに触ってるんですが、キーボードの馴染みを手が覚えていて驚いてます。ファーストラバーはいつでまでも居残るのねえ。

以下もんもんとしながら中山可穂。
面白い小説を読了すると、その面白さのタイプによって「この小説で卒論書く…!」と拳を固く握ってしまう癖があります。日文でもない癖にな…!今回この嗜好にヒットしたのが中山可穂の「感情教育」。久々に一気読み!途中からあいのりが聞こえなくなりました(ただっちはくっついたのか?)大人の女性と女性がいい関係になる小説なのであまり大っぴらに面白さを吹聴できなにのが残念。ぞわぞわしましたよ。

でもそのぞわぞわがよく分からないんですよ。中山可穂の何が私にとって新しかったのか、読了後ニ時間経ってますがよく分からないんですよね。ストーリー自体は何も珍しくない。孤児ものであることも慣れ親しみすぎたぐらいの世界で、まして女性同士なんて吐いて捨てるほど読んでる。なんなんだろうなあ。もやもや。気づいたことを以下羅列。


①孤児という他人にはないヒロイン性(悲劇性)、女性的魅力、仕事への有能さ。鼻につきそうな設定のヒロイン二人がまったく自然だったのも力量か。特に内に閉じた那智なんてイラっときても不思議じゃないのになあ。そしてまた理緒の豪快さには持ってかれました。孤独の表出の仕方で二人を対照させるのがものすごく上手かった。

②ストーリー面では那智の母親の話が引っ掛かってます。まだ興奮しながら一回しか読んだのでかなり細部読み落としてると思うんですが、なぜ中山さんは那智の母親を登場させなかったのか。喜和子という名前にしたのはなぜか。私てっきり女性同士という上に実は姉妹かもみたいなもう一重苦が重なるのかと思ったんですが、明らかにならなかっただけで二人は血縁関係にあるのか?もう一回読んでその辺りの意図を読み取りたい。

③裁判所での耕一の態度。理性的になってる。この変化は何なのか。時を置いたから錯乱から覚めたのか、なんだかんだでやはり優しい男だったのか。うむむ。

④結局一番新しいと感じられたのは、泥臭くない文章で泥臭い恋愛を綺麗に書かれると背中が痒くならなかったことのような気がする。川上弘美ぐらいしか受け入れられなかったのに(これはまた特殊な世界だけど)

⑤一番印象に残っているのは海辺で母親に対する評価を那智と理緒が闘わせるシーン。この対立はものすごく鮮やかで、負けた!と思いました。余談すると、理緒が那智に一緒に死ぬって言ったとき、那岐夢の方向が見えました。おお…!天啓。

まだ気になるところはあった気がするんだけど、興奮冷めやらぬ頭ではこぼれ落ちていくばかりよ。もう一回落ち着いて読もう。
今日は本屋で6時間も潰してしまった。回ったのは三軒だよ!何のフォローにもならない。気づいたら豊崎由美の「正直書評」を3分の2読んでました。やっぱり豊崎さんは面白いな!書評作家さん大好きです。他なら断然斉藤美奈子。書評も好きだけど、作家の読書録も涎が出ます。川上さんも新刊で出してましたよね。読みます。

さて豊崎書評。腑を落としてくださったのが江国女史の「号泣する準備はできていた」の書評。私が中学生以来江国女史に対して抱いていたもやもやを解消してくださった名評でした。そうなんだよ、ずるいぐらいのタイトルセンス、洒落た文章、憧れ抱く世界観。上手い人なのは分かってる。でもなぜか気に入らない。何が気に入らないのか分からないけど好きになれない。このもやもやとした葛藤を斯くも明快に断言してくださるとは!おお、目の前の霧が晴れていく。爽快感に半笑いになる気持ち悪いお客。ふふ。今年もメッタ斬り楽しみにしてます!

あと五條さんの新刊。とうとう$シリーズが単行本に…!このときを待ってたんだよ。待ってたんだよ!!(ガタブル)舐め読む。葉山さんも好きだけど、洪が見たい。変態さんいらっしゃい。新堂冬樹の新作も面白そうでした。緑の表紙のあれですよ(タイトル忘れ)立ち読みは駄目ですね。あれはこたつに水分とカロリーメイトを用意して読む羽目になりそうな予感に満ち溢れていました。ああ、読みたいなあ。


今日購入したのは、
○藤原正彦「若奇数学者のアメリカ」
○同上「心は孤独な数学者」
○中村紘子「ピアニストという蛮族がいる」
○岩城宏之「オーケストラ職人たち」

偏ってるけどそういう気分だったの!
都築さんに借りたよ。前振り通りジュリアンが大層ときめきでした。によによ。
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